どこから話せばいいんだろう。自信がなくいつも体調が悪くてネガテイブ思考、毎日が楽しくなかった。ずーっとこんな日々が続くんだと思っていた。
分岐点は、一通のメール。セミナー案内だった。なぜか引き寄せられた。何かつかめる気がする、いや絶対つかむんだと感情に突き動かされ申し込む。
セミナーをきっかけに自分の足りないものを探す道を歩き始める。少しずつ分かっていった。道の先には見たこともない驚く景色が広がっていた。コーチにアシストしてもらいながら一歩一歩自分で歩いた。そこからわたしの思考と行動が変わり目のまえに沢山の道が見えるようになり、毎日が楽しくなっていった。
あるとき、心の奥でくすぶっていた思いに気づく。コーチになりたかったんだ。
なぜその言葉が出たのか。そこからさかのぼること数年前あるコーチに会社の研修で出会っていた。初めて出会うその人は凛としていて素敵な人だった。部下の話をしたうれしさを今も時折思い出す。
長年勤めた職場を離れることは考えてもいなかった。仕事とコーチを両立させればと考えていた。
ある日突然義母の余命を宣告されパンクしそうになった。その時もコーチとの対話があった。コーチが経験した未完了のない介護をしたことを聞いた、コーチがロールモデルになりわたしも未完了のない介護をして見送りをした。後悔はない、わたしにできることを考えてコーチと対話し行動に移したから。
介護をしている間考えた、人生は一度きりだったらやりたいことをやってみよう。
コーチを仕事にすると。
コーチングに触れることで自分が歩く道をよりはっきり見える応援をしたいのだ。
あの時ロッカールームで自信を無くして辞めたいと泣いていた彼女を励ますことしかできなかった。自分をふがいなく思った。今ならどんな言葉を掛けるだろうか?コーチとしてかかわることにより、希望をもって入社した時のように、中堅として活躍していることだろう。
過去のわたしがそうであったように、ちょっとだけ不器用で遠回りをしがちなそんな女性を応援したい。わたしはいつでもこの場所にいる。いわば標識だ。進んでいく道のりに様々な標識でかかわっていくのだ。